伊勢海老(イセエビ)

五島列島福江島の大浜地区で漁獲される旬の魚介類についてご紹介いたします。5月21日から8月20日までの禁漁期間を終え、五島列島では秋の伊勢海老漁が開始いたしました。21日の初漁では伊勢えび48尾の水揚げと大漁が報告されました。今年の伊勢えび漁は豊漁が期待されます!旬の魚、8・9月は、「伊勢海老(イセエビ)」をご紹介いたします。

伊勢海老(イセエビ)

漁獲期間:禁漁期間(5/21~8/20)を除く通年

伊勢海老刺し網漁の様子

【写真:伊勢海老刺し網漁の様子】

イセエビという名の語源としては、伊勢がイセエビの主産地のひとつとされていたことに加え、磯に多くいることから「イソエビ」からイセエビになったという説があります。また、兜の前頭部に位置する前立(まえだて)にイセエビを模したものがあるように、イセエビが太く長い触角を振り立てる様や姿形が鎧をまとった勇猛果敢な武士を連想させ、「威勢がいい」を意味する縁起物として武家に好まれており、語呂合わせから定着していったとも考えられています。 イセエビを正月飾りとして用いる風習は現在も残っており、地方によっては正月の鏡餅の上に載せるなど、祝い事の飾りつけのほか、神饌としても用いられています。

漁獲方法

刺し網漁、イセエビ篭漁、素潜り漁

長崎県では資源保護のため、長崎県漁業調整規則で禁漁期間と体長制限を設定しています。漁獲量は月齢や天候に左右されやすく、闇夜であれば多く水揚げされます。その他、太平洋側の黒潮の大蛇行の変化なども漁獲量に影響すると考えられています。

*禁漁期間:5/21~8/20 体長制限:体長15cm以下の採捕禁止

生態

名称 伊勢海老(イセエビ) 学名 Panulirus japonicus
分類 エビ目(十脚目)・イセエビ科・イセエビ属 分布域 茨城以南の太平洋側沿岸、長崎県以南の沖縄を除く東シナ海沿岸、韓国、台湾など。日本での主な産地は長崎、鹿児島、紀伊半島沿岸、房総半島沿岸が挙げられます。
生態 外洋に面した浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息します。生息水温は20~26℃、夜行性で昼間は岩棚や岩穴の中にひそみ、夜になると獲物を探します。貝類やウニなどいろいろな小動物を主に捕食しますが、海藻を食べることもあります。貝などは頑丈な臼状の大顎で殻を粉砕し中身を食べます。一方、天敵は人間の他にも沿岸性のサメ、イシダイ、タコなど。敵に遭うと尾を使ってすばやく後方へ飛び退く動作を行います。 特徴 <雌雄の違い・見分け方>
伊勢海老雌雄の見分け方イセエビの雄と雌の違いは外見で見分けることができます。まず、イセエビには腹部に腹肢と呼ばれるヒレのようなものが付いています。これが、雌の方が雄に比べてかなり大きくなっています。(写真:上/雌、下/雄)また、通常イセエビの足の先は爪のようになっていますが、雌の頭から5番目の足は足先がハサミのようになっています。この違いについては、雌はおなかに卵を抱えるために腹肢というヒレが大きく、卵を扱うために足先がハサミのようになっているのではないかといわれています。

調理方法

伊勢海老の刺身

【写真:伊勢海老の刺身】

刺身は甘く、その歯ごたえと舌触りが絶品です。五島へ来島の際はぜひ一度刺身で味わってください。また、塩焼きや海鮮鍋は漁師料理の定番となっています。こちらもおすすめです。一般的には結婚式や、お正月の注連飾り、鏡もちに飾られるなど、「脱皮すれば生まれ変わる、古い物を捨てて大きく成長する」という考えかたに通じ、長いヒゲは長寿の老人に似ているので縁起物として用いられています。

掲載日:2007年8月24日

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